2010年02月01日

無垢の木のひび割れ【H22.2.1】

グランディアホーム社長の村上です。

昨日に続いて、本日も木材について書きます。
テーマは『木材のひび割れ』です。

無垢の柱や梁、フローリングはひび割れが起こりやすいと聞いたことがあると思います。
事実、無垢を使うデメリットとして、ひび割れしやすいと挙げられることがあります。
ひび割れが無垢のデメリットであると、常識のように語られることがありますが、私たち専門家からすれば非常識なのです。

ではなぜ、ひび割れが起こってしまうのでしょうか?

杉や桧などの針葉樹は生育中は木体内中に150~200%の水を含んでいます。
これを含水率と言っています。
そして、住宅の柱や梁、フローリングにするためには気を乾燥させなければいけません。

乾燥方法は、大きく2種類に分かれて、強制機械乾燥か天然乾燥です。
強制機械乾燥は100度を超える高温で短時間に木材を乾燥させる方法です。
対して、天然乾燥とは天日干しと言って、グランディアホームで使う無垢材は3~4ヶ月間を乾燥させます。


私は木材を強制機械乾燥させる方法には反対です。
確かに含水率を一定にできるので、安定すると言うメリットはありますが、100度を超える高温に短時間で150%の含水率を15%~20%まで乾かせてしまうので、木が死んでしまいます。
木が死んでしまうと言うことは、木の特性である天然精油やフィトンチッド、桧やヒバであればヒノキチオールがなくなるということです。
日本で多く使われている外国産の集成材は死んだ木ですが、強制的に乾燥させられるので気がパサパサで木独特の良い香りがしません。

強制機械乾燥された木の代表としては集成材ですが、国産木材もほとんどが機械で乾燥させられてしまい、木としては死んでしまいます。
そのため、住宅の構造材としては短命になってしまうのです。



▲天然乾燥中の杉柱(乾燥後にさらに調整のために製材する)

天然乾燥というのは写真の通りに、3~4ヶ月間自然に乾燥させる方法です。
天然乾燥には屋内で乾燥させる方法と屋外で乾燥させる2通りの方法があります。

この天然乾燥は、強制機械乾燥と比べ含水率は高いです。
含水率が高いことによって、ひび割れが起こりやすくなると言われることがありますが、一概にそうとは言い切れません。

▲千葉県産の杉が梁になっている。

生育中は一本の木として育ってきましたが、柱や梁になることによって写真のように組み合わされます。
このように、さまざまな角度から荷重を受けるので割れてしまうのです。

それに、木の心材(柱や梁に使われる部分)と呼ばれる中心の部分は割れることによって引き締まり、さらに強くなっていきます。
ですから、ひび割れは無垢材のデメリットではないのです。


日本の住宅を短命にしてしまう最大の原因は湿気に対しての耐性が低いと言うことがあります。
強制機械乾燥をさせて死んでしまった木は、一気に含水率を下げてしまうので、住宅の構造材になった後に湿気を吸う機能が衰えてしまい、湿気によって蝕まれてしまいます。
天然乾燥させた木は、乾燥中も湿気と共存していくので、構造材になった後も湿気に対する免疫力が高いので、湿気にも強いと言うことができるのです。


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Posted by グランディアホーム社長 村上 仁 at 06:01│Comments(0)千葉県産材
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プロフィール
グランディアホーム社長 村上 仁
グランディアホーム社長 村上 仁
告白します。私は猫が大好きです。 千葉県内で千葉県産の『杉』『桧』を使って、自然素材の住宅やリフォームをしている、グランディアホーム(株)の代表である村上が、毎日現場を廻った感想や自然素材について(珪藻土、漆喰、無垢フローリングなど)を熱く語るブログです。
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